代表インタビュー

居迫 伸孝(代表取締役/2014年就任)
― 継承の経緯を教えてください
2010年、前社長である父の急逝により、社長に就任しました。
元々、鹿児島ケースを受け継ぐつもりがあり、前職では、横浜にあるドイツの機械メーカーに勤め、モノづくりの考え方を学んでいました。
突然の社長就任について、自信があったわけではありませんが、しっかり継いで強い会社をつくっていかないといけないと感じていました。
小さいころ工場に遊びに来ていて、その頃に構ってくれていたお兄さんたちが、今は部長などを務めています。
みんなの力でひとつの方向を向いて、ここまでやってこれたと思います。
― 社長に就任して特に注力したことは何ですか?
お客様からは「品質が高い」というありがたい評価をいただいていましたが、納期が遅延することがありました。
当時で月産4,000~5,000品目という多品目を扱わせていただいており、段取りが見えにくくなっているところがありましたので、生産管理課をすぐに創設しました。
品質を維持・発展させつつも、段取りを見える化し、お客様が「何を、どの順番で」要望されているかを把握していきました。
また、工場長をはじめ、技術・ノウハウを持ったメンバーが沢山いましたので、営業に積極的に参加してもらう取り組みを行いました。
「うちの技術者がお客様と直につながったら絶対に喜んでもらえる」と思っていました。
― 今後特に注力していきたいことは何ですか?
ものづくりはチームワークが問われます。
「板を切断する」という部分だけで見ると、どこの会社も違いはあまりありません。
色んな工程を経て製品になっていき、品質に差が生まれてきます。
切断工程は機械がメインで加工を行っていますが、新しい技術が生み出されるスピードが速いこの世の中では、近いうちに中間工程でも優れたロボット・マシンがでてくるに違いありません。
そのときに良いチームワークをつくれるような精密板金技術を身に着けた技術者が育っていく会社を作り上げたいですね。
ISOであったり、インダストリー4.0であったりをいち早く取り入れ、ひとりひとりが、職人魂をもったエンジニアになっていく。
新しい技術をどう巻き込むかをも主導していけるような職場にしていきたいです。